診療科のご案内耳鼻咽喉科

【耳疾患】末梢性顔面神経麻痺

主な症状

ある日、左右どちらか片方の目や口が閉じにくくなり、鏡を見ると顔が曲がってしまったように見えることで気づくことが多いです。発症後数日かけて徐々に症状が悪化することも少なくなく、耳痛やめまいを伴う場合もあります。

主な治療法

ステロイドホルモン剤による内服あるいは点滴治療の適応になります。症状が顔面神経麻痺のみの場合はベル麻痺(特発性)と呼ばれます。一方、顔面神経麻痺に加えて、耳介や外耳道に帯状疱疹を伴う場合は、ハント症候群と呼ばれ、帯状疱疹ウイルスの再活性化が原因です。このように帯状疱疹を伴う場合は、抗ウイルス薬を併用します。最近では、ベル麻痺の場合でも、潜在的な帯状疱疹ウイルスの再活性化が麻痺発症に関与する可能性も示唆されてきており、抗ウイルス薬を併用する場合があります。一般にベル麻痺に比べハント症候群による顔面神経麻痺は治りが悪いとされています。また、顔面神経麻痺の程度が高度の場合、入院にて治療を行うことがあります。入院の際は、スーパーライザーと呼ばれる近赤外線治療をしばしば併用しています。

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