主な疾患
湿疹・皮膚炎
かゆみ、発赤、カサカサ、ぶつぶつ、小水疱、水が出るなどの症状があります。
・急性湿疹/慢性湿疹
・接触皮膚炎(かぶれ)
・アトピー性皮膚炎
・脂漏性皮膚炎
・貨幣状湿疹
・うっ滞性皮膚炎
・皮脂欠乏性湿疹
・汗疱/異汗性湿疹
じんま疹・痒疹・皮膚掻痒症
〇じんま疹
ほとんどは24時間以内に消える、紅く盛り上がった発疹が特徴です。
急性じんま疹、慢性じんま疹、接触じんま疹、コリン性じんま疹など
〇痒疹
つよいかゆみを伴うブツブツ、しこりが特徴です。
〇皮膚掻痒症
高齢者や肝臓病・腎臓病の方などにみられる。発疹は軽微なのみかゆみが強い状態です。
紅斑・紅皮症
多形紅斑、環状紅斑など
薬疹
飲み薬や注射薬のアレルギーによる皮膚の発疹です。様々な発疹や症状がみられ、なかには重症化する場合があります。
血管炎・紫斑・その他の脈管疾患
血管の炎症や破壊により血管の外に出血をきたし、紫斑(押しても招待しない紫色の出血斑)を形成する疾患です。
〇アナフィラクトイド紫斑(IgA血管炎)、動脈炎
〇紫斑病、老人性紫斑
〇末梢動脈疾患、糖尿病性壊疽など
膠原病および類縁疾患
膠原病は、全身の血管、皮膚、筋肉、腱・関節など(結合組織)に炎症が見られる自己免疫疾患です。
〇全身性エリテマトーデス
〇関節リウマチ
〇強皮症
〇多発性筋炎・皮膚筋炎
〇シェーグレン症候群
〇混合性結合組織病
〇抗リン脂質抗体症候群 など
物理化学的皮膚障害・光線性皮膚疾患
〇熱傷
〇凍傷、凍瘡
〇化学熱傷
〇褥瘡など
〇日光皮膚炎(日焼け)
水疱症・膿疱症
〇遺伝性(先天性)水疱症
〇自己免疫性水疱症
〇掌蹠膿疱症など
角化症
〇遺伝性角化症
魚鱗癬など
〇炎症性角化症
乾癬など
色素異常症
〇色素脱失
尋常性白斑など
〇色素増加
そばかす(雀卵斑)、肝斑など
代謝異常症
アミロイドーシス、ムチン沈着症など
真皮皮下脂肪組織疾患
皮膚萎縮症、肉芽種症など
付属器疾患
皮膚付属器とは、汗腺、脂腺、毛髪、爪などのことです。
〇多汗症
〇ざ瘡(ニキビ)
〇脱毛症
〇爪甲変形、陥入爪、巻き爪など
母斑・母斑症
母斑とは、ホクロや生まれつきのアザのことです。
〇メラノサイト系母斑:母斑細胞母斑(いわゆるホクロ)
〇神経線維腫症など
皮膚良性腫瘍
腫瘍細胞の由来や分化型により表皮系、毛包系、汗腺・脂腺系、間葉系(神経、血管、線維など)などに分類されます。
〇脂漏性角化症(老人性いぼ)、表皮嚢腫、神経線維腫、脂肪種、血管腫など
皮膚悪性腫瘍
〇表皮・毛包系腫瘍→基底細胞癌、有棘細胞癌、日光角化症など
〇汗腺系腫瘍→乳房外Paget病など
〇神経・間葉系腫瘍→脂肪肉腫、血管肉腫など
〇内臓癌の皮膚転移
〇悪性リンパ腫
〇悪性黒色腫
ウイルス感染症
〇ヘルペスウイルス感染症:口唇ヘルペス、水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹
〇疣贅(いぼ) など
細菌感染症
〇伝染性膿痂疹(とびひ)
〇丹毒・蜂窩織炎 など
真菌症
真菌(カビやキノコの仲間)による皮膚感染症です。
〇白癬(タムシ、ミズムシ)
〇カンジダ症 など
抗酸菌感染症
特殊な細菌(マイコバクテリウム)による感染症です。
〇皮膚結核
〇非結核性抗酸菌症
〇ハンセン病
性感染症
〇梅毒など
動物(節足動物)などによる皮膚疾患
〇虫刺症(虫刺され)
〇毛虫(毒蛾)皮膚炎
〇シラミ症、疥癬
〇マダニ刺症 など