採用情報
先輩の声(認定看護師)
認定看護師とは
認定看護師とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を持つことを認められた看護のエキスパートです。
認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
- 個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
- 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
- 看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)
認定看護師取得状況
分野名 | 人数 |
---|---|
認定看護管理者 | 1 |
救急看護 | 1 |
皮膚・排泄ケア | 1 |
緩和ケア | 2 |
がん化学療法看護 | 2 |
感染看護 | 2 |
手術看護 | 1 |
認知症看護 | 2 |
慢性呼吸器疾患看護 | 1 |
当院での認定看護師育成サポート体制
当院では、認定看護師を目指すスタッフを様々な面からサポートする体制を整えています。
- 認定看護師会があり、様々な分野の認定看護師の経験を聞く機会もあり、勉強のコツなどを教えてもらうことができます。
- 在職のまま、認定看護師の養成施設へ通うことができます。
- 専門的なことに関しては医師も気軽に相談に乗ってくれます。
- 学費に関しても病院からの補助を受けることができます。
などなど・・・
家庭を持っているお父さん・お母さん看護師も家庭の協力を得ながら実際に資格を取得しています。当院は、勉強したい!スキルアップしたい!というスタッフへのサポートを今後も継続していきます。
是非あなたもスペシャリストを目指してみませんか?
認定看護師の声
皮膚・排泄ケア認定看護師
認定分野と活動内容を教えてください。
認定分野は皮膚・排泄ケア認定看護師です。WOCナースとも呼ばれていて、スキンケアを基盤に、褥瘡などの創傷管理およびストーマと失禁などの排泄管理を専門領域としています。
週に2回活動しており、月曜日はストーマ外来と在宅訪問、金曜日はストーマ外来と褥瘡回診をしています。外来や在宅訪問の他にも病棟から相談があった場合には、入院中の患者さんのケアも行います。
認定看護師になろうと思ったきっかけは何ですか?
当時外科に勤務して、多くのストーマ造設患者さんと関わりました。その中で、皮膚のトラブルを抱えたり、便が漏れてしまったりして、日常生活に支障をきたしている患者さんのストーマケアに難渋する経験が沢山ありました。ストーマに関する知識や技術を専門的に学べれば、患者さんが辛い思いをしなくて済むかも知れない、私がやるしかないと思い込んだのがきっかけです。
認定看護師を目指す上で大変だったことは何でしたか?
私はストーマケアが大好きだったので、専門分野を学ぶことは大変というより楽しい思いの方が強かったです。手術見学をしたり、受験勉強も先生が協力してくれたり、協力体制が充実していました。その中で大変なことと言えば、宮城県の認定スクールに入学するために生活拠点を宮城に移す準備が大変でした。
公立館林厚生病院に就職してよかったことは何ですか?
病院理念にもありますが、「患者さんのために」と働いている熱いスタッフが多くいることです。認定看護師として、色々チャレンジしたい私の提案にも前向きに協力や応援して下さる温かい組織です。
認定看護師になって、仕事内容で変わった部分はありますか?
組織を横断的に活動するようになり、多職種の方と関わる機会が増えました。最近では在宅訪問も行っているので、地域の医療者の方とも関わる機会が増えています。訪問看護師と一緒に患者さんの家に行って専門的なアドバイスをしながら問題を解決したり、施設に訪問してアドバイスやカンファレンスを行ったりしています。
認定看護師として活動する中で楽しいことは何ですか?
患者さんや患者さんをサポートする御家族や医療者の方と成功体験を共有できることです。例えば、「ストーマの装具交換ができるようになった!」、「褥瘡が治った!」など結果が目に見えると達成感もあります。特にストーマケアにおいては、自分の体の一部として受け止め、徐々に自分らしい人生を取り戻してく患者さんの姿に感動もあります。
プライベートの過ごし方は?
スポーツジムに行ったり、買い物をしたり、ひたすらドラマを観たりしています。仕事とプライベートのオンとオフの切り替えを大切にしていて、しっかり休むことで、次に良い仕事ができるように心がけています。
今後、認定看護師としての目標はありますか?
院内にとどまらず、在宅で過ごす患者さんとそれを支える医療者の方のサポートをすること・急性期病院と在宅の橋渡しになれるような存在になることです。私の専門領域は、患者さんの生活と密に関わる分野なので、地域の皆さんがその人らしく、生き活き過ごせるように役に立ちたいです。
認定看護師を目指している皆さんへメッセージ
「大変そうだな」、「私にできるかな」と思う以前に、患者さんにどうしたいから認定看護師になるのかという気持ちを明確にすることが大切だと思います。自分のためではなく、患者さんのために考えられるあなたなら大丈夫だと思います。
認知症認定看護師
認定分野と活動内容を教えてください。
認知症看護認定看護師として、週1回、医師や薬剤師、社会福祉士、作業療法士などと共に認知機能の障害がある入院患者さんの所に訪問し、困っていることはないか話を聞いています。そして、症状の軽減を図るための適切な環境調整や患者さんとのコミュニケーションの方法を病棟の看護師とカンファレンスを行っています。
また、地域包括ケア病棟で週1回1時間程度、認知機能の障害がある患者さんや日中の活動量が少ない患者さんに理学療法士や介護福祉士と協力し合い、体操やレクリエーションを行っています。
ものわすれ外来では、認知症の評価スケールを患者さんに実施したり、生活で困っていることはないか確認しています。また、家族に対して患者さんの様子を聞き、必要に応じて介護保険などの制度説明を行い、地域との橋渡しをしています。
認定看護師になろうと思ったきっかけは何ですか?
今までの看護の経験から、認知症の方やその家族の支えになりたい、そのような患者さんへの看護に困難を抱える看護師に対しサポートをしたいと思うようになったのがきっかけです。
認定看護師を目指す上で大変だったことは何でしたか?
約7ヶ月間で必要な科目を学ぶので、レポートや試験が大変でした。また、実習期間中は睡眠時間があまりとれなかったのが辛かったです。
公立館林厚生病院に就職してよかったことは何ですか?
上司や同僚、後輩と話しやすい雰囲気があり働きやすい環境です。当院では認知症看護認定看護師の先輩がいるので、悩んだときに相談でき、心強いです。また、福利厚生が充実しています。
認定看護師になって、仕事内容で変わった部分はありますか?
認知症の方とのコミュニケーションに自信がもてるようになりました。
認定看護師として活動する中で楽しいことは何ですか?
認知症の方と関わる中で、「ありがとう」「あなたいい人ね」などの言葉をもらえるとやりがいを感じます。また、疾患や障害は患者さんの生活にどのような影響を及ぼしているかアセスメントし、その反応の理由は何故か、視線を合わせてしっかり向き合いニーズを読み取りながらケアを行うことで穏やかな表情や笑顔が増えたとき、楽しさを感じます。
プライベートの過ごし方は?
1歳の息子と公園で遊んだり、買い物に行ったり、のんびりして過ごしています。
今後、認定看護師としての目標はありますか?
認知症の方やその家族に、入院した病院が当院でよかったと思ってもらえるような病院にすることです。
認定看護師を目指している皆さんへメッセージ
認定看護師教育課程では、専門的な知識や技術を養うため大変さはありますが、同じ志をもつ仲間ができます。今、思い返すと、とても有意義な時間でした。
今でも日々勉強です。共に頑張りましょう!!
手術看護認定看護師
認定分野と活動内容を教えてください。
認定分野は手術看護です。
活動内容は、
・日々の手術の中で手術を受ける患者さんに対しての看護実践
・定期的に行う勉強会などを通したスタッフ教育
・手術看護業務の国内標準を目指した業務改善
・周術期リンクナースチームを立ち上げ定期的な会議・勉強会の実施 などです。
認定看護師になろうと思ったきっかけは何ですか?
手術を受ける患者さんと手術室看護師の関わりは病棟と比較するときわめて短く限られた時間です。そんな中でも患者さんは手術室看護師に「不安」を訴えてきます。どうすれば患者さんが安心して手術を受けられるだろう、手術看護の質とは何か。その質を高めるとはどのようなことなのかを考えるようになりました。また、予定手術であっても禁煙や誤った内服、手術当日の飲食などにより延期される手術が少なからずありました。患者さんに不利益が被らないようにするにはどうしたらよいかを考え、認定への道を決めました。
認定看護師を目指す上で大変だったことは何でしたか?
勉強やレポート、実習はもちろん大変ですが、新たなことを吸収する場なので楽しみというほうが上でした。本当に大変なのは支えてくれる家族だったと思います。子供が生まれて間もなかったので子供2人を奥さんにお願いして都内へ単身赴任と言った感じでした。毎週末帰ってきていましたが、課題も多かったので勉強時間の確保は大変だったように記憶しています。
公立館林厚生病院に就職してよかったことは何ですか?
自分がやりたいことをやらせてくれる環境、中規模病院のため発信もしやすく、発信したことの評価も得やすいと感じています。
認定看護師になって、仕事内容で変わった部分はありますか?
患者さんへの看護実践という部分で変化はありませんが、以前は患者さんが安全に手術を終えるためにはどうすればよいかを考えるだけでしたが、体位固定1つにしても神経走行部位や皮膚状態などをアセスメントすることでより個別性のある看護の実践につなげられているのではないかと感じています。
認定看護師として活動する中で楽しいことは何ですか?
患者さんから直接評価を得る機会が少ない看護師であるため、患者さんからの言葉というのは楽しいといいますか、モチベーションの向上につながります。また、手術室内で行った勉強会の内容がスタッフの技術に反映されているところを見ると「やってよかった」と思います。
プライベートの過ごし方は?
子供と過ごし、家庭菜園とD.I.Y。
今後、認定看護師としての目標はありますか?
地域の中核病院として地域住民の皆さんが安心して手術を受けられる環境作りを行なって行きたいと思います。国内では看護師による術前外来が一般化されていますが、残念ながら当院ではありません。患者指導(禁煙やスキンケアなど)を確実に行える環境を整え、手術創以外の傷を作らない様にしていく事が今後の目標です。
認定看護師を目指している皆さんへメッセージ
決して楽とは言えない道であり、時には自己犠牲も必要になると思います。しかし、皆さんがよくしたいと思うことは必ず患者さんへ還元されると思います。組織を巻き込み何かを変えていくということは大きな労力を使うことですが、非常に楽しいことだと私は感じています。少しでも認定看護師(もちろん専門看護師でも診療看護師でも)という資格に興味がある方は一緒に看護の質とは何かを考え、質の向上を目指して活動してみませんか?